ABOUT IOS
口腔内スキャナーについて
口腔内スキャナー(IOS)についての紹介や、補綴治療用印象採得装置としての簡単な解説です。
もし誤りなどあればご指摘いただければ幸いです。
口腔内スキャナーの概要
口腔内スキャナー(オーラルスキャナー、Intraoral Scanner、IOS)は光学印象採得装置として医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(薬機法)に則り管理医療機器として認証を受けた医療機器のひとつです。
歯科用CAD/CAMの潮流
口腔内スキャナーの種類
口腔内スキャナーと補綴物作製
印象採得装置として重要なこと
歯科医院内において必要な知識とツール
補綴物の作製に不備のない口腔内データを採得するためには、データ送信先や口腔内データから作製できる補綴物なのか、周りの環境的に口腔内スキャナーによるデータ採得が十分に可能なのかの判断、CAD/CAM用支台歯形成術、撮影前のマージン部の圧排処置や口腔内の防湿コントロール、口腔内スキャナーの特質を理解した撮影手順、送信前における撮影されたデータの確認事項、インプラント補綴の場合は最終補綴物を意識したスキャンボディの選定など必要なことは多岐に渡りますが、口腔内スキャナーの操作以外においては特別なことではありません。
しかしインプラント補綴におけるスキャンボディの選定については、事前に送信先の歯科技工所にご相談されることをお勧めしています。
選択されたスキャンボディによって補綴物に利用できるコンポーネントが制限されたり、補綴方法が制限されたりするためです。また、スキャンボディの撮影データから埋入されたインプラントの種類や径を判断することは難しく、スキャンボディの種類とともに、埋入されたインプラントについても送信先に共有していただくなど、歯科医院と歯科技工所のコミュニケーションがより重要となってきます。
補綴治療用途以外の活用について
治療以前に、なぜ治療の必要があるのかを患者様に納得いただくためのコミュニケーションツールとして、レントゲン画像で説明するよりも、3次元のスキャン画像をお見せした方が理解が深まり、納得に繋がることもあるでしょうし、補綴治療の場合は保険治療か自費治療かのコンサルテーションに用いることもできるでしょう。
また、予防としてプラークチェッカー後の染め出された状態をスキャンし、ブラッシング指導に用いたり、PMTC前後の違いをより感じてもらう目的に用いたりなど、直接治療に繋がらない用途としても活用できるかと思います。
忘れてはならないのが、矯正治療、特にマウスピース型矯正用に口腔内スキャナーを利用することです。
アライン・テクノロジー社はインビザラインでよく知られていますが、iTero Elementはスキャンしたデータをアライン社へ送信することで、インビザラインの作製依頼を行うことができます。
この他、デンツプライ・シロナ社のCERECシステムにおいては近々シュアスマイルという同じくマウスピース型矯正の作製依頼ができるようになるようですし、スリーシェイプ社のTrios3においても矯正治療用途にも用いることができるようになり、今後益々の活用の広がりが予想されます。
今後のさらなる利活用とは
20歳の時の咬合関係を将来の自分のために保存をしておくことで、度重なる補綴治療を施された後のその患者様の治療のゴールとして大いに参考となり、補綴治療とならないために予防に意識を向けていただくためのモチベーションとしても有効となり得ることは想像に難くないことと思います。
一方、昨今の台風などによる大災害をはじめとし、震災クラスの大地震がいつどこで起きてもおかしくない状況が日本各地で指摘されています。残念ながら被災され命を落とされてしまった場合に少しでも早くご遺族にお戻しするためには身元確認が不可欠です。
大部分の確率で身体的(外見や身につけている物の)特徴から確認を行うことが可能ですが、一部では損傷が激しく歯科的特徴で判断することも少なくありません。歯科的特徴というのは周知の通り歯科治療痕との照らし合わせですが、若年者の歯科治療が年々減ってきている現状では、治療痕すら無い場合も予想されます。
そのような中でも身元確認に用いられているのはDNA鑑定ですが、そもそも比較となるご遺族がハッキリしていなかったり、ご遺品等が無い場合はDNA鑑定もできないことがあり、その場合は身元確認にかなりの時間を要する事になる可能性があります。
当社では口腔内データマッチングシステムを開発し、保存されている口腔内データベースの中から新たに採得されたデータと近似するものを検索するシステムで、データベースが増えることで検索条件が向上し、前述の課題も克服できるようになるかもしれません。
チェアサイドで採得したデータをチェアサイドや院内で活用する方法や、データを保存することで全く別の用途に活用する方法など、口腔内のデータ化はこれまでは想像もできなかった活用方法に繋がる可能性を秘めており、今後広く普及していくことを期待してやみません。
ABOUT OUR REMOTE SUPPORT
リモートサポートについて
私たちが行っているサポートは、インターネットを通じた
①
画面の共有による口腔内スキャナー撮影のサポートや、撮影されたデータの確認
②
PCの遠隔操作による院内歯科用CADソフトウェアの操作(補綴物デザイン)
ご利用例としては
リモートサポートご利用にあたっては、事前にUSBヘッドセットをご用意ください。チェアサイドでは周りの音も聞こえるよう片耳タイプのヘッドセットがお勧めです。(BluetoothタイプはIOSやPCが対応しているか必ずご確認ください)
FREQUENTLY ASKED QUESTIONS
よくあるご質問
どのような歯科技工所ですか?
口腔内スキャナーからのご依頼のみに対応し補綴物を作製する歯科技工所です。全国どこからでもご依頼いただけ、作業用模型を造形しないモデルレス、短納期、低価格によるご提供が実現しました。
補綴物作製以外に、インターネットを通じたリモートによる口腔内スキャナーの操作サポートや、歯科セミナー、勉強会等の企画も行います。
会社情報はコチラでご確認ください
何ユニットまでの補綴物に対応していますか?
弊社では基本モデルレスで補綴物を作製していますので、初めは3ユニットブリッジ程度までの補綴物から徐々に大きめのケースに適応していただければと思います。IOSの種類により推奨ユニット数は異なりますのでご注意ください。
モデルレスということですがフィットなどは大丈夫ですか?
初めての症例の場合は調整をしていただくことがあるかも知れませんが、どこをどの程度調整されたなど情報共有をいただければ適宜調整をし、ご依頼毎により適合の良い補綴物をご提供いたします。
従来の印象体での補綴物作製依頼も可能ですか?
もちろん可能です。ただ実際にお引き受けとなるのはグループ会社となりますので納期や技工料金などはそちらに準じます。
主な補綴物の納期はどうなっていますか?
主な補綴物の納期は以下の通りです。
フルジルコニアクラウン | |
フルジルコニアインレー・オンレー | |
CAD/CAM冠 |
いずれも17時までのデータ及び歯科技工指示書の受取りを当日、17時以降は翌日扱いとなります。
上記以外の補綴物や、模型造形が必要と判断された場合はグループ会社での作製となる可能性があり、納期等変わることがあります。
リモートサポートとはどのようなものですか?
チェアタイムに合わせてご予約をお取りいただくことで、リモートによりクリニック内の口腔内スキャナーのPCを拝見できるようにし、リアルタイムに撮影時のコツや適切なデータが採得されているかを確認いたします。
初めてのご利用の際には準備やご用意いただきたいものがございますので事前にご相談ください。詳しくはコチラへ
グループ会社とはどちらですか?
大阪・江坂で15年程デジタル歯科技工を行なってきている、株式会社デンタルデジタルオペレーションと、その他連携歯科技工所となります。
いずれの歯科技工所での一部作業となっても、補綴物の品質が一定に保たれるよう、当社も歯科技工所として工程や使用材料、先生方からの指示など管理しております。
その他のご質問などはフォームからお問い合わせください